直木賞の「心淋し川」,芥川賞の「推し燃ゆ」=2021年1月撮影
十勝出身の
西條奈加さんが,
『心淋し川(うらさびしがわ)』で 第164回直木三十五賞を受賞 しました。
西條さんは,1964(昭和39)年池田町で生まれ,音更町下音更小学校・中学校,帯広三条高校を卒業しています。
2005年(平成17年)に『金春屋(こんばるや)ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞大賞を受賞し文学界にデビューし,2012年に『涅槃(ねはん)の雪』で第18回中山義秀文学賞を受賞、2015年に『まるまるの毬(いが)』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞しています。
十勝管内では喜びが広がり,文化関係者や母校,同窓生らが祝福の言葉を贈っています。
「心淋し川」は,江戸を舞台に千駄木の淀んだ川沿いの貧乏長屋に暮らす人々を描いた連作集です。
なお,前回2020年(令和2年)上半期・第163回直木賞は,浦河町出身の馳星周(はせ せいしゅう)さんが『少年と犬』で受賞しているので,2回連続北海道出身作家の受賞になります。
西條奈加さんの主な作品
◇金春屋シリーズ 金春屋ゴメス(2005年11月 新潮社)
芥子の花 金春屋ゴメス(2006年9月 新潮社)
【改題】異人村阿片奇譚 金春屋ゴメス(2009年5月 新潮文庫)
◇善人長屋シリーズ 善人長屋(2010年6月 新潮社)
閻魔の世直し 善人長屋(2013年3月 新潮社)
大川契り 善人長屋(2014年11月 新潮社 )
◇神楽坂日記シリーズ 無花果の実のなるころに(2011年2月 東京創元社)
【改題】無花果の実のなるころに お蔦さんの神楽坂日記(2013年9月 創元推理文庫)
いつもが消えた日 お蔦さんの神楽坂日記(2013年11月 東京創元社 )
みやこさわぎ お蔦さんの神楽坂日記(2016年10月 東京創元社)
◇南星屋シリーズ まるまるの毬 南星屋繁盛記(2014年6月 講談社)
亥子ころころ(2019年6月 講談社)
◇その他の作品
涅槃の雪(2011年9月 光文社)
心淋し川 (2020年9月 集英社)
帯広三条高校=2017年2月撮影 十勝毎日新聞が,
「西條さん直木賞受賞 出身地・十勝で関係者の喜び広がる」 と伝えています。
十勝出身の西條奈加さんが直木賞を受け,管内では喜びが広がった。文化関係者や母校,同窓生らが祝福の言葉を贈った。
西條さんが3歳まで過ごし,両親の出身地でもある池田町の安井美裕町長は帯広三条高校の同学年。「古里の池田町として誇りに思う。クラスが違ったので面識はないが,とてもうれしい」と相好を崩した。同町文化協会の堤秀昭会長は「大変な名誉。子どもたちの文学に対する関心が深まる」と期待した。
-略- 昨春の赴任前から西條さんの作品を10冊ほど読んでいるという帯広三条高の合浦英則校長は「受賞作はいつもと雰囲気を変えてきたと感じた。三条の校歌にある『新しき自らを』を体現する姿を,生徒にも伝えていきたい」と語った。同校同窓会の谷脇正人会長は「コロナ禍で大変な時期に,夢を持ち続けてかなえたことに大きな勇気をもらった」と話した。
-略-(まとめ・安田義教)
以上引用:十勝毎日新聞社ニュース電子版/2021年01月21日12時25分の記事
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