本別簡易裁判所(兼釧路家裁本別出張所)=2014年8月撮影 本別町市街に5月,
弁護士事務所が開設 されることになりました。十勝管内の町村では唯一の事務所で,池北地区の司法過疎解消に貢献することが期待されます。
開設されるのは,日本弁護士連合会などが弁護士過疎地解消を目的に運営する公設事務所「ひまわり基金法律事務所」で,5月上旬に開所の予定です。所長には,帯広柏葉高校出身の渡辺紘生弁護士が着任する予定です。
十勝毎日新聞が, 「本別に法律事務所 管内町村で唯一」 と伝えています。
【本別】本別町市街に5月,弁護士事務所が開設される。十勝管内の町村では唯一の事務所で,池北地区の司法過疎解消に貢献することが期待される。
開設されるのは,日本弁護士連合会などが弁護士過疎地解消を目的に運営する公設事務所「ひまわり基金法律事務所」。5月上旬に開所の予定。所長には札幌の渡辺紘生弁護士(31)が着任する。
渡辺氏は1984年帯広生まれ。帯広開西小,帯広第二中,帯広柏葉高卒。2007年に慶応大文学部を卒業後,立教大法科大学院に進み,11年に司法試験合格。道内の弁護士過疎地域に弁護士を派遣する「すずらん基金法律事務所」(札幌)で活動してきた。
ロースクール進学当時から,過疎地での活動を目指していたという。「本別を中心に足寄や陸別など,これまで弁護士を頼るには帯広や北見まで行かなければならなかった町も含め,地域司法の過疎対策に取り組みたい。地域の活性化に少しでも貢献できれば」と抱負を語る。
釧路地裁管内では弁護士の増加傾向が続くが,人口が多く地裁支部もある釧路,帯広,北見に集中している。家裁出張所・簡裁がある本別,オホーツク管内の遠軽,根室管内の標津の3町のうち,これまで弁護士事務所があったのは遠軽だけ。標津は約20キロ離れた中標津の3弁護士がカバーできる体制となっており,事実上,3町の中で本別が最も弁護士へのアクセスが悪かった。
ひまわり基金法律事務所は2000年からこれまでに,全国100カ所余りに開設されている。このうち約4割で,2~3年の任期を終えた弁護士が地域に残って私設事務所に移行している。
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(丹羽恭太)
以上引用:十勝毎日新聞社ニュース電子版/2015年03月28日10時10分の記事