宮崎県で口蹄(こうてい)疫が発生してから、6月20日で2カ月を迎えます。宮崎県では宮崎市や都城市などにも感染が拡大、終息の見通しが立っていない現状です。
十勝管内でも宮崎の状況を受け、JAや各農家、自治体で万一の事態に備えた態勢づくりが進められています。防疫のため、多くのイベントで中止・延期の措置が取られてきましたが、ここに来て過剰反応を避け、粛々と開催しようという
対応に変化 も出てきました。
肉牛市場は九州や関東などから買い付けに来る「新顔」が見られるものの、東北地方のように子牛価格は急騰しておらず、関係者も冷静に推移を見守っています。
イベント中止は当初、家畜品評会のみだったのですが、5月下旬以降、牛関連以外の21の催しが中止となりました。過去の実績などから推計すると、延べ30万人の移動が取り止めとなったことになります。姉妹都市との交流取りやめ、農家民宿の受け入れ延期なども起きています。
10年前に口蹄疫を経験した本別町の高橋正夫町長は、「必要以上に中止する事態が続けば逆に自ら風評被害を招く」とし、本別町やJA本別町などは町内市街地で開くイベントに関し中止しない方向で合意しました。
なお、本別町では、8月に、毎年恒例の「ひまわり愛好会」が主催する「本別ひまわり3000坪迷路」が行われる予定で、影響が懸念されます。