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バロン西の住まい取り壊し

バロン西の住まい取り壊し_b0171771_15043561.jpg
参考写真:ロン西と愛馬ウラヌス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 米国ロサンゼルス五輪(1932年)の馬術グランプリ障害飛越競技で金メダルを獲得した バロン西(西竹一)が本別町西仙美里(にしせんびり)にあった旧陸軍省軍馬補充部十勝支部に勤務中、住まいとして利用した旧官舎が、建物の著しい老朽化を理由に近く取り壊されることになりました。
 本別でバロン西とのかかわりを伝える“実物資料”の1つが、70年余りの歳月を経て姿を消えていきます。
 旧官舎は、37年築の木造平屋79平方メートル。バロン西が同支部に勤務した約2年間、住まいに利用した。戦後の払い下げで民家として利用された歴史もあるが、本別では、ロス五輪の英雄で日本の戦争史に名を残すバロン西に縁の“実物資料”に位置付けられてきました。
 ただ、長く空き家となっていた旧官舎は近年、建物全体が著しく老朽化。個人で建物と敷地を維持管理してきた足寄町内の所有者が5月下旬、本別町教育委員に「これ以上、個人の管理は難しい。町教委で活用する考えがなければ取り壊したい」と伝え、両者で今後の取り扱いを協議してきました。
 所有者からの相談を受け、過去に文化財保護指定を検討した教育委員会では今回、改めて取得も含めて検討。しかし、当時、文化財保護指定を見送った経緯があり、「取得して維持管理していくのは財政的にも難しい」(社会教育課)と判断。文化財審査委員会や関係者の了解を得て、所有者の意向に沿う形で取り壊しを了承しました。

《参考:西竹一》
バロン西の住まい取り壊し_b0171771_20191952.jpg 西 竹一(にし たけいち、1902年7月12日~1945年3月22日)は、大日本帝国陸軍の軍人。爵位を持ち、「バロン西」とも呼ばれた男爵。
 ロサンゼルスオリンピック馬術競技の金メダリスト。戦車第26連隊長を務め、硫黄島の戦いで戦死した。最終階級は陸軍大佐。勲三等旭日中綬章。
(中略)
 西は死後昇進により陸軍大佐となっている。西の死により長男の西泰徳(現・硫黄島協会副会長)が男爵を襲爵し、昭和生まれで唯一の授爵者となった。なおその西の後を追うかの如く、1週間後にウラヌスも死亡している。西が死ぬまで離さなかったウラヌスの鬣(たてがみ)が、1990年、アメリカにおいて発見され、現在では軍馬鎮魂碑のある北海道中川郡本別町の歴史民俗資料館に収められている。
《写真:現在も使用中の旧官舎・バロン西の住居はこの隣の棟》
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%AB%B9%E4%B8%80

by hombetu | 2010-06-19 12:13 | 本別町の様子 | Comments(0)
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