2015年 02月 13日 ( 1 )

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写真:士幌町総合研修センター/十勝風景写真館より

 1月19日, 帯広畜産大学監事の山本眞樹夫氏 が,士幌町総合研修センターで開かれた 「第2回地方創生セミナー」で講演 しました。
 「まち・ひと・しごと創生会議」の有識者構成員としての視点から地方の人材育成の重要性を説明し,地方大学の役割とその可能性も示唆しました。

 十勝毎日新聞が,「地域発イノベーション必要 山本帯畜大監事講演 地方創生セミナー」 と伝えています。
 帯広畜産大学監事の山本眞樹夫氏(65)が,士幌町総合研修センターで1月19日に開かれた「第2回地方創生セミナー」(町主催)で講演した。「まち・ひと・しごと創生会議」の有識者構成員としての視点から地方の人材育成の重要性を説明し,地方大学の役割とその可能性も示唆した。講演要旨を紹介する。

大学は土台の人材育成を
 国の総合戦略に基づき,地方が独自の戦略を求められる時代が到来した。従来とは違って地方が独自のビジョンを打ち出し,国に交付金を要求していくこと。つまり,どういった総合戦略を考え,それをどう形にしていくかが今の地方に問われる。ただ,現状は都会の一極集中による地方の衰退が進み,それが若者の中央志向につながるといった負のスパイラルにある。
 地域づくりの基本は「よそ者」「ばか者」「若者」と言われる。地元の人間よりも外から来た人の方が地域の特徴が分かる。老人よりも若い人の方がいろいろな発想が生まれる。ばか者ほど夢に向かってひた走る。こうした人材が地域の活性化には必要だ。
 道内の国立・私立大学を見ると,多くが経営難で定員割れ。田舎の大学を出ても地元に就職先がないため,都会に出て行く傾向は強い。だが,就職情報サイト「マイナビ」が2015年卒の大学生を対象に調査したデータでは,地方の大学に進学した約7割が地元で就職したい,さらには地元外に進学した学生の半数以上が地元就職を希望する数値が表れている。
 このことから,われわれ大学関係者にとっては地域の魅力を伝える,あるいは地域に頼られる大学づくりを進める必要があり,学生がその地域に根差していくと思う。
 そうした上で,私自身は小樽商科大学のような文系大学と,帯広畜産大学のような農業大学を結び付けたい。地方大学を巻き込んだ地域発イノベーションが日本経済の発展につながる。
 その一例として帯広畜産大学が立ち上げた「とかち若牛」プロジェクトは,ブランド戦略の面で実践的なノウハウを持つ小樽商科大学と連携することで新しい牛肉ブランドが生まれるだろうし,十勝全体の利益にもつながる。「とかち若牛」に限らず,イノベーションの組み合わせが重要。地域の産業界や自治体を巻き込み,こうした気付きのプラットホームを構築できれば,地域発イノベーション創出の好循環を生むことができるだろう。
-略-

<山本眞樹夫氏プロフィル>

 1949年,新潟県生まれ。幼少期に小樽市に移り住む。小樽商科大卒。同大学院商学研究科修士課程,東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。2008年から小樽商科大学長を務め,14年4月から現職。

以上引用:十勝毎日新聞ニュース/2015年2月7日 13時45分の記事http://www.tokachi.co.jp/news/201502/20150207-0020297.php
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