2014年 08月 27日 ( 1 )

 上越教育大学の天野和孝副学長らの研究グループが,浦幌町内の活平周辺の地層から約6000万年前(暁新世)に生息した赤貝の一種 「ワダツミフネガイ」類の 新種の化石を発見 しました。同属の化石では世界最古で,古代の貝類の変遷や生態を解明する上で貴重な発見となる。
 また、同じ活平周辺の同年代の地層から,エゾバイ科に入るとみられる国内では近縁種のない巻き貝の新種も発見しました。


 十勝毎日新聞が, 「世界最古の新種貝化石を発見 上越教育大研究グループ」 と伝えています。


 【浦幌】上越教育大(新潟県上越市)の天野和孝副学長らの研究グループが,町内の活平周辺の地層から約6000万年前(暁新世)に生息した赤貝の一種「ワダツミフネガイ」類の新種の化石を発見した。同属の化石では世界最古で,古代の貝類の変遷や生態を解明する上で貴重な発見となる。同じく活平周辺の同年代の地層から,エゾバイ科に入るとみられる国内では近縁種のない巻き貝の新種も発見した。

 ワダツミフネガイの研究グループは天野副学長,金沢大のロバート・ジェンキンズ助教,産業技術総合研究所の西田梢氏。発見した新種を「ウラホロワダツミフネガイ」と命名し,6月28日に福岡市で開かれた日本古生物学会で発表した。同学会の学会誌に論文を投稿中。

 現生するワダツミフネガイ類は,世界各地に分布する最大体長15ミリの小型の二枚貝。深さ50~5000メートルの海底で木片や貝殻などに付着し,プランクトンを食べて生活している。

 今回の発見は,地層から採取した石灰岩の塊を調べる中で昨年夏,最大で体長7.5ミリの新種の化石を見つけ,確認作業を続けてきた。これまでは,ニュージーランドで発見された2000万~2300万年前に生息した種の化石が最も古いとされ,一気に3倍近い太古の年代にさかのぼることになった。

 5700万年前には地球規模の温暖化が起き,深海の酸素が減少し,深海性微生物(有孔虫)の多くが絶滅したことが知られている。天野副学長は「5700万年前の温暖化で,深海性の貝類がどんな影響を受けたのか全く分かっていないが,少なくともワダツミフネガイ類はこの温暖化事件を生き延びたことが分かった」と話している。

 一方,巻き貝はバイガイやツブガイなどを含むエゾバイ科の新属・新種とみられる。体長43ミリ,最後の1巻きが大きく,貝の表面に光沢を持つ。属・種名を「ウラホロミガキボラ」と命名した。北米西岸からカムチャツカ,南極に生息した巻き貝と似ており,天野副学長は米国の研究者と論文を共同執筆し,米国の学会誌へ投稿している。

<活平層(浦幌)>
 恐竜が絶滅した中生代白亜紀末期に続く,新生代最初の暁新世(6500万~5400万年前)の地層。暁新世の地層は他の年代の地層に比べ世界的にも少なく,国内でまとまった化石が出るのは活平層が唯一とされる。天野副学長らが昨年8月に新種の化石として発表した「ウラホロモミジソデボラ」も,活平層から採取した。


以上引用:十勝毎日新聞社ニュース/2014年8月23日 13時53分の記事
http://www.tokachi.co.jp/news/201408/20140823-0019095.php

参考写真上:シンガポールで食用とされるフネガイ科の一種

b0171771_04470325.jpg参考:フネガイ科
 フネガイ科(フネガイか、Arcidae)はフネガイ目に属する二枚貝の科の一つ。全世界に約200種が生息する。化石記録も豊富であり、特にエガイ属は三畳紀の地層からも発見されている[1]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(写真も)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%8D%E3%82%AC%E3%82%A4%E7%A7%91

b0171771_04484136.jpg参考写真下:エゾバイ科

参考:エゾバイ科
 エゾバイ科(えぞばいか・学名:Buccinidae)は,軟体動物門 腹足綱 吸腔目(旧分類 軟体動物門 腹足綱 新腹足目)に属する分類群の名称。巻貝の一種。種類が非常に多く,ツブなどの名で流通する寒流系の大型種は水産物として非常に重要である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(写真も
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%BE%E3%83%90%E3%82%A4%E7%A7%91



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