2010年 07月 02日 ( 1 )

 本別国民学校の教員時代に本別空襲を体験した谷川トヨ子さんが、空襲体験をしたためた当時の手記を町歴史民俗資料館に寄贈しました。
 手記は、空襲直後から数日間の実体験を日記形式にまとめたもので、当時の本別の様子などが克明につづられています。本別空襲を語り継ぐ特別展「わが町の7月15日展」(7月1~31日に同館で開催)で展示される予定です。
 谷川さんは、84歳で、現在帯広市に在住しています。1942年4月~46年1月に本別国民学校で教員を務め、1945年(昭和20年)7月15日の本別空襲を体験しました。幼少時から記憶にとどめたい出来事を日記にしたため、今回寄贈した手記もこうした中で書き上げた1冊。65年にわたり自宅で大切に保管してきました。
 手記は空襲当日から5日分を日記形式にまとめたもので、混乱が一段落した空襲9日後の同24日から3日間かけて執筆。頭上をかすめるような低空飛行で迫る米軍機が機銃掃射を繰り返した様子や、あちこちで火の手が上がる中を命からがら避難したときの心境、焼け野原となった市街地で懸命に救助活動に手を尽くす住民の姿など、当時の体験や様子が克明に記録されています。
 谷川さんは、空襲時に避難先の沢で無意識に手にし、大切に保管してきた木の葉と、空襲体験も含む自作の短歌を収めた自費出版の歌集「風匂(にお)ふ」も併せて同館に寄贈しました。
 なお、同館に空襲体験者の手記の現物が収蔵されるのは初めてなります。
《写真:毎年好評な「わが町の7月15日展」》
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