本別町ふれあい交流館=2014年8月撮影 7月15日,終戦1カ月前の本別空襲(1945年7月15日)で十勝管内最大の40人が犠牲となった本別で,今年度の戦没者・戦災死没者追悼式が開かれました。
町ふれあい交流館を会場に遺族や町関係者ら約60人が参列し,戦後70年で平和への誓いを新たにしました。
本別空襲があった7月15日に合わせて毎年行われていて,町内では同空襲を含めた第2次世界大戦や日清,日露戦争で339人が犠牲になりました。
空襲の銃撃跡を残す本別鉄橋=2014年8月撮影 十勝毎日新聞が,
「戦後70年 平和の誓い新た 本別戦没者追悼式」 と伝えています。
【本別】戦後70年で平和への誓い新た-。終戦1カ月前の北海道空襲(1945年7月14,15日)で管内最大の40人が犠牲となった本別で15日,今年度の戦没者・戦災死没者追悼式(町主催)が開かれた。町ふれあい交流館を会場に遺族や町関係者ら約60人が参列し,犠牲者の冥福を祈った。
本別空襲(同15日)があった日に合わせて毎年行われている。町内では同空襲を含めた第2次世界大戦や日清,日露戦争で339人が犠牲になった。
式では追悼のサイレンに合わせて参列者全員で黙とうした後,高橋正夫町長が「悲惨な戦争の記憶が風化しつつある中,今こそ真剣に恒久平和の実現に努めなければならない。町民と共に決意を新たにすることが,この地に残り,今に生きる者に課せられた責務」と式辞を述べた。
この後,高橋はるみ道知事(代読・浜名浩二十勝総合振興局副局長),方川一郎町議会議長,粂田達一町社会福祉協議会会長,政木高治町遺族会会長が追悼の言葉を述べ,参列者が次々と祭壇に献花した。
遺族会会員として参列した府川巖さん(76)=追名牛=は6歳のとき,父長治さん(享年36)が硫黄島でで戦死。「45年3月に横須賀から母に出した手紙が最後の便りとなった。父の思い出は写真でしかないが,何年たっても心は癒やされない。二度と戦争はしてほしくない」と言葉少なに語った。
管内ではこの日,更別でも戦没者の追悼式が行われた。(鈴木裕之)
以上引用:十勝毎日新聞社ニュース電子版/2015年07月15日14時00分の記事