上写真:絶滅危惧種の「エトピリカ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%AA%E3%82%AB#mediaviewer/File:Tufted_Puffin_Alaska_(cropped).jpg 2月12日,昨年7月に豊頃町の豊北海岸で保護され,その後釧路市の専門機関で死亡した絶滅危惧種
エトピリカがはく製に加工 され,浦幌町立博物館に展示されました。
国内で数十羽しか生息が確認されておらず,十勝でも数羽が見られるかどうかという非常に希少性の高い海鳥で,博物館は常設展示することから来場を呼び掛けています。
エトピリカは昨年7月16日,豊北海岸で弱って波打ち際にじっとしているのを浦幌野鳥倶楽部の久保清司さんが発見して保護し,釧路市の猛禽(もうきん)類医学研究所に移送されましたが,衰弱のため死亡しました。
下写真:浦幌町立博物館=2012年9月撮影
十勝毎日新聞が,
「エトピリカはく製を展示 浦幌町立博物館」 と伝えています。
【浦幌】昨年7月に豊頃町の豊北海岸で保護され,その後釧路市の専門機関で死亡した絶滅危惧種「エトピリカ」がはく製に加工され,12日,浦幌町立博物館(佐藤芳雄館長)に展示された。国内で数十羽しか生息が確認されておらず,十勝でも数羽が見られるかどうかという非常に希少性の高い海鳥。同博物館は常設展示することから来場を呼び掛けている。 エトピリカは昨年7月16日,同海岸で弱って波打ち際にじっとしているのを浦幌野鳥倶楽部の久保清司さん(浦幌町在住)が発見して保護。同日中に釧路市の猛禽(もうきん)類医学研究所に移送された。 しかし,衰弱が激しかったため死亡。同博物館は,エトピリカの保護に携わったNPO法人日本野鳥の会十勝支部の千嶋淳副支部長を通じて環境省釧路自然環境事務所から譲り受け,はく製を作ることにした。 展示されたはく製は,成鳥にみられる顔の白い部分がなく,2~3歳の若鳥。はく製を手掛けた丹青社(本社・東京)札幌支店によると,エトピリカの依頼はほとんどないという。佐藤館長は「はく製としても非常に希少なもの。ぜひ見学して自然の魅力を感じてほしい」と話している。 同博物館は入館無料。午前10時~午後5時。休館日は月曜と祝祭日の翌日。問い合わせは同博物館(015・576・2009)へ。(円子紳一通信員)<エトピリカ> アイヌ語で「くちばし・美しい」の意味で,名前の通りだいだい色の大きなくちばしが特徴。国内では根室市のユルリ島,モユルリ島が唯一の繁殖地で,30羽ほどしか生息していない。十勝沖では例年,見られる場合でも1~2羽程度だが,昨年の浦幌・厚内沖では10羽前後の若鳥が観察されていた。
以上引用:十勝毎日新聞ニュース電子版/2015年02月14日07時30分の記事
参考:エトピリカ
エトピリカ(花魁鳥,アイヌ語:Etupirka)Fratercula cirrhata は,チドリ目・ウミスズメ科に分類される海鳥の一種。鮮やかな飾り羽とくちばしが特徴の海鳥である。
日本での現状[編集] 世界的にみると決して少ない鳥ではないが,日本は分布域の西端にあたり,非常に生息数が少ない。繁殖地も北海道東部の厚岸町大黒島,浜中町霧多布(キリタップ)小島,根室市ユルリ島,モユルリ島のみで,1960年頃には計250羽ほどが飛来していた個体数も,現在は30~40羽ほどとなり,そのうちの十数つがいが繁殖するのみとなっている。繁殖地の餌不足や魚網にひっかかる被害により,日本に限っては地域絶滅の危険が大きい[1]。 しかし北方領土の色丹島や歯舞群島ではコロニーが観察されている。
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