写真:帯広市民文化ホール=2014年1月撮影
9月6,7日,帯広出身の映画監督熊切和嘉さんの最新作で,モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀男優賞を獲得した「私の男」の上映会 が,帯広市民文化ホールで開かれます。
舞台あいさつのため帰郷した熊切監督に,「私の男」への思いや次回作への意欲などを十勝毎日新聞が紹介しています。
十勝毎日新聞が, 「帯広市出身熊切監督『うそっぽさに毒吐く』 映画『私の男』」 と伝えています。
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帯広出身の映画監督熊切和嘉さん(40)の最新作で,モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀男優賞を獲得した「私の男」の上映会が6,7日,帯広市民文化ホールで開かれる。舞台あいさつのため帰郷した熊切監督に,「私の男」への思いや次回作への意欲などを聞いた。
-モスクワ国際映画祭最優秀作品賞の受賞を知ったときの気持ちは。
賞の発表当日は台北映画祭の審査員として台湾にいた。プロデューサーから携帯電話に着信がいっぱいあり,「何か賞に引っかかったのかな」とタクシーの中で電話したら,「それどころじゃないよ。グランプリですよ」と伝えられた。僕もタクシーの中で叫んでしまった。日本で盛り上がっていたのを身近に見ていなかったので,話題になっていたことは後で知った。
-「私の男」を振り返って。
15年やってきた今だから撮れたと思う。すごく難しい男女の関係を描いたとは自分でも思っている。実際あり得ることだと思うし,それを色眼鏡なしに,変に美化せず厳しさを持った上で描きたかった。賞なんて全然考えていなかった。本当に好き放題やった映画がこういう結果になり,やっぱり映画は好き放題,自由にやるべきだと改めて思った。
-「私の男」では父と子の愛を描いた。タブーへ挑戦していく意欲の源は。
うそっぽいところには毒を吐きたい。また,僕自身,強烈な映画が好き。マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」を初めて見たとき,どう見ていいのか分からないが,なんか圧倒されるという感じが好きだった。そういう映画を久しく見ていないなと思い,たたかれても自分が撮ってやろうという覚悟でやっている。後々たたかれても作ってしまえば映画は残るから。
-略-
■6,7日「私の男」帯広上映
6日午後7時からと7日午前10時からの2回,帯広市民文化ホールで開かれる。いずれも熊切監督の舞台あいさつがある。前売り1400円,当日一般1800円。なお同映画は「R15+指定」(15歳未満の入場・鑑賞禁止)作品。
以上引用:十勝毎日新聞社ニュース/2014年09月06日 14時03分の記事
http://www.tokachi.co.jp/news/201409/20140906-0019187.php