写真:神田日勝記念美術館/2014年8月撮影
鹿追町の神田日勝記念美術館は,神田日勝の新しい画集を製作し,美術館で販売を開始しました。
「画集神田日勝」(北海道新聞社刊)が1995年に出版されましたが,昨年6月にNHK・Eテレ 「日曜美術館」 の 『“半身の馬” 大地の画家・神田日勝』 という番組で神田日勝が取り上げられたことをきっかけに11月までに美術館に残っていた九十数冊が全て売れました。
画集の表紙には代表作「室内風景」を配し,題字は吉田弘志町長が揮毫(きごう)しました。
私(ブログ作成者)も,NHK・Eテレ「日曜美術館」を見て,大きな衝撃を受けました。神田日勝は,貧しい生活の中で,生涯をかけて「画家」として制作活動を続けました。ベニヤ板にペインティングナイフを使った独特の描き方は,日勝以外には考えられない描写ではないでしょうか。
神田日勝の「日曜美術館」のビデオをくりかえし見て,何度も感動を新たにしています。
参考:「画集 神田日勝」の販売を開始致しました/神田日勝記念美術館
→ http://kandanissho.com/infomation/#182
十勝毎日新聞が, 「神田日勝の新しい画集完成 鹿追の記念美術館」 と伝えています。
【鹿追】神田日勝記念美術館(町東3ノ2,菅訓章館長)は,神田日勝の新しい画集を製作し,同館で販売を開始した。
日勝の画集は,これまで1978年の「神田日勝画集」,95年に「画集神田日勝」(いずれも北海道新聞社刊)が出版されているが,どちらも絶版となっている。「画集-」は昨年6月にNHK・Eテレ「日曜美術館」で日勝が取り上げられたことをきっかけに11月までに同館に残っていた九十数冊が全て売れた。
同館では今年6月から菅館長を中心に新しい画集の編集を進め,このほど完成した。
画集の表紙には代表作「室内風景」を配し,題字は吉田弘志町長が揮毫(きごう)した。「ゴミ箱」「飯場の風景」「死馬」「馬(絶筆)」などの代表作をはじめ,素描を含め76点を収録。日勝の32年の生涯をたどる写真,年表も掲載している。
また,発刊の当たっての菅館長の日勝に対する思い入れをつづった文章と,平塚市美術館館長代理の土方明司,札幌芸術の森美術館館長の佐藤友哉両氏の日勝評を転載している。
菅館長は「手軽に手にとって日勝の作品に触れてもらえる作りとした。今まで以上に多くの人が日勝に注目し,語るきっかけになれば」と話している。
縦24・4センチ,横25・4センチの変形版で,68ページ。500部製作し,1冊2500円(税込み)。同館のみでの販売。問い合わせは同館(0156・66・1555)へ。(大野篤志)
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース電子版/2014年08月30日10時30分の記事