カラマツ梱包材製造最大手の双日北海道与志本が本別町共栄の南地区工業団地に
建設中の製材工場 は,11月にも完成する予定です。
十勝毎日新聞が,
「国産カラマツに競争力 双日与志本の加藤社長に聞く 本別に工場建設」 と伝えています。
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【本別】カラマツ梱包(こんぽう)材製造最大手の双日北海道与志本(よしもと,本社・オホーツク管内大空町)が町共栄の南地区工業団地に建設中の製材工場は,11月にも完成する。同社の加藤裕司社長に工場の概要や展望を聞いた。(安田義教)
-本別工場の概要,工事の進捗(しんちょく)は。
カラマツの原木から梱包材,副産物のチップや,おが粉などを製造する。製造能力は社内の工場最大の年間1万5300立方メートル。8月下旬に着工し,11月末か12月初めに完成する予定。年内に稼働し,3年以内のフル稼働を目指す。社員は23人体制で,十勝工場(幕別)からの幹部の異動と地元採用を行った。
-国産カラマツ梱包材をめぐる市場環境は。
外国材は国内需要があったニュージーランド材が中国などに流れ,円安もあって競争力を失いつつあり,国産にシフトしている。戦後に植林した国内のカラマツは伐期を迎え,原木が安く安定的に出る限り競争力はある。自動車や家電の部品の梱包に使われており,日本経済と連動して輸出が良くなれば内需も良くなる。アベノミクス効果もあり,今年上半期の売上高は前年同期で2割弱伸びた。
-自社の強みは。
北海道のカラマツ,東北や九州の杉,海外ではニュージーランドなどの南洋材を扱っている。親会社の双日与志本は専業の営業マンが11人いる。生産力以上に販売力があり,リーマンショック後も自社工場は1日も休業しなかった。
-操業後の展望は。
工場を立ち上げてからが大事になる。売ることは責任持って売るが,原木がないのが一番困る。町などにも全面的に協力していただきたい。一般的に企業の撤退理由は物が売れなくなるから。木材は切って植えてのサイクルに50年かかる。それがうまく回れば持続的な経営ができる。
かとう・ゆうじ 1953年東京都出身。東大農学部卒。日商岩井(現・双日)に入社し,木材畑を担当。2005年から2年間,臨床試験を行う製薬会社の執行役員を務めた。07年6月に復職し,社長に就任
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース・めーる 2013年10月17日の記事
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