写真:エゾシカ(北海道稚内、2006年9月)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:C.n.yesoensis--modified.jpg
新年度から,
芽室町は帯広畜産大の柳川久教授らと ,定点カメラによるエゾシカなどの行動パターン調査のデータを基に,駆除やシカ柵の整備などを検討する
有害鳥獣対策の共同研究 を始めることになりました。
研究期間は複数年にわたる予定です。
十勝毎日新聞,
「シカ対策で共同研究、行動調査へ」 と伝えています。
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【芽室】町は新年度から、帯広畜産大(長澤秀行学長)の柳川久教授らと、定点カメラによるエゾシカなどの行動パターン調査のデータを基に、駆除やシカ柵の整備などを検討する有害鳥獣対策の共同研究を始める。研究期間は複数年にわたる予定で、町農林課では「基礎データを有効に活用し、農作物の被害軽減を図りたい」としている。
町内のエゾシカやヒグマ、キツネなどの有害鳥獣による農作物・家畜の被害額は、全農家を対象にした聞き取り調査を始めた2010年度が9796万円、11年度が7695万円、12年度が8617万円となっている。
このうちエゾシカによる被害額は10年度が5727万円、11年度は5028万円、12年度が6758万円といずれも5000万円以上で、エゾシカ対策が大きな課題になっている。
町では電気柵の設置や狩猟免許取得の経費助成を行っているが、効果は限定的なため、より有効な駆除方法を検討するため、野生動物の生態や管理などが専門の柳川教授に相談し、共同研究を行うことになった。
共同研究には同大の生態学などが専門の高田まゆら助教と、岐阜大学大学院連合獣医学研究科の小林恒平さんも参加する。
大学側は昨年11月に自動撮影の定点カメラを約10台、町有林に設置しており、今後、河畔林などに設置場所を広げ、エゾシカやヒグマなどの移動ルートの把握など基礎データを収集する。町側は提供を受けたデータを基に、エゾシカの一斉駆除や電気柵の設置などの対策を講じる予定だ。
柳川教授は「行政と連携しての研究は初めて。情報の共有化を図りたい」、高田助教は「芽室のような広大な農村地域での研究は国内ではこれからの分野。生物多様性の保全と農業被害の軽減を両立できれば」と話している。
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース 2013年01月25日の記事
http://www.tokachi.co.jp/news/201301/20130125-0014613.php