道東がヒグマ出没しやすい環境に

 3月27日、佐藤喜和・日大生物資源科学部専任講師が、浦幌町立博物館で開いた講演会で「道東のヒグマが人里近くに多くなったのは山林の木の実の不作の他、シカの死骸が人里近くにあることや畑に人が減って 出没しやすい環境になっている  ことなど複数の要因があることが、町内で生態調査する専門家の分析で分かった。」と明らかにしました。

 十勝毎日新聞が、 「ヒグマ出没しやすい環境に」 と伝えています。
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【浦幌】 道東のヒグマが人里近くに多くなったのは山林の木の実の不作の他、シカの死骸が人里近くにあることや畑に人が減って出没しやすい環境になっていることなど複数の要因があることが、町内で生態調査する専門家の分析で分かった。シカ駆除の残滓(し)や放棄野菜など誘因物の除去も行い、クマにとっての農地周辺の魅力を下げることが必要と呼び掛けている。

 「浦幌ヒグマ調査会」(佐藤芳雄会長)の活動を指導する佐藤喜和・日大生物資源科学部専任講師(農学博士)が3月27日に町立博物館で開いた講演会で明らかにした。佐藤博士は、1997年に日大、北大の学生、研究者、地元住民と同調査会を立ち上げ、浦幌を中心に道東のヒグマの生態を発信器やDNA分析などで科学的に調査している。

 浦幌町では昨年、例年の倍近い16頭のヒグマが駆除された。森林伐採や市街地の拡大が急激に進んだ1960〜70年代以上のレベルで、人間とヒグマの生活圏が再び接近し、農業被害も拡大している。原因について佐藤博士は(1)人工的な針葉樹林が増加し山の果実が減った(2)90年代以降、シカの増加で駆除残滓や事故死したシカの死骸が農地や道路付近にも残り、ヒグマの栄養源としてシカの利用割合が増えている(3)農地の機械化、無人化が進み、ヒグマが畑に出没しやすくなった(4)ハンターの減少と高齢化│などを挙げた。

 一方、毎年駆除しているにもかかわらずヒグマが減らない理由について、ビートやトウモロコシが栽培され、シカも多くヒグマにとって好条件の浦幌付近では、駆除したオスの勢力圏に毎年阿寒方面などから新しいオスが現れ、これらが地元のメスと子を作っているデータも示した。

 こうしたデータから「駆除だけでは新しいクマを呼び寄せるだけ」として、電気柵や畑の周囲のやぶの刈り取りで出没しにくくすることなどの非致死的被害対策の重要性を呼び掛けた。
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース 2012年04月04日の記事
http://www.tokachi.co.jp/news/201204/20120404-0012213.php

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参考:エゾヒグマ(多摩動物公園/2009年3月)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:%E5%A4%9A%E6%91%A9%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%BE%E3%83%92%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%BB2.jpg
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by hombetu | 2012-04-06 22:21 | 十勝の町や村の様子 | Comments(0)