帯広在住の高橋啓さん、翻訳の新刊

 帯広在住の 高橋啓さんの翻訳した「カッシアの物語」 (アリー・コンディ著)が、10月31日プレジデント社から発売され、話題を呼んでいます。
 高橋啓さんは、帯広柏葉高校を卒業後、早稲田大学第1文学部に入学し、仏文を専攻しました。b0171771_161159.jpg
 2009年3月からは東京から帯広に帰り、翻訳業を続ける傍ら帯広大谷短期大学でフランス語講師を務めています。

写真:都内の書店の児童書コーナーで平積みされた「カッシアの物語」

 ≪去年の暮れから翻訳作業に取りかかった「鳴り物入り」の本『カッシアの物語』(英文原題 Matched、とても日本語にしがたい。辞書を引いてみてください)の再校が上がってきました。版元のプレジデント社では総力をあげて営業・プロモーション活動を開始しているようなので、私も営業活動の一助となることを願って、微力ながら「訳者あとがき」をここに転載することにします。なお、本が書店の店頭に並ぶのは10月末とのことです。

 みずから引き起こした地球温暖化のせいで、人間の文明が一度滅びてしまったあとに再建された社会(ソサエティ)。それは役人がすべてを管理し、決定する社会だった。結婚も、職業も、死さえも。病気や不安や争いごとのいっさいない、健康で平和な社会のなかで、十七歳の主人公カッシアは真実の愛と選択の自由を求めて旅立つ・・・・・・。
 と書けば、この『カッシアの物語』が〈ディストピア〉と呼ばれる小説のひとつだということに思い当たる人もいるでしょう。ディストピアとはアンチユートピア、すなわち理想郷であるはずのユートピアが、理想とはかけ離れた絶望的な状態になっていることを意味します。

 けれども、この小説にはそのような枠組みには収まりきらない幅の広さと、不思議な雰囲気があります。
以下略≫
引用:高橋啓さんの『カッシアの物語』あとがき
http://web.me.com/k.t.trans/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E5%95%93%E3%81%AE%E5%8D%81%E5%8B%9D%E6%97%A5%E8%AA%8C/Blog/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC/2011/8/24_%E3%80%8E%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E%E3%80%8F%E3%81%82%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%8D.html

 十勝毎日新聞が、 「翻訳家高橋さんの新刊『カッシアの物語』発売」 と伝えています。
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 帯広在住の翻訳家高橋啓さん(58)の訳による「カッシアの物語」(アリー・コンディ著)が、プレジデント社から発売された。「人類の多くが死に絶えたのち」の未来社会を舞台にしたディストピア(反理想郷)小説。著者のメジャーデビュー作だが、昨年アメリカで発売されると同時に高い評価を受け、既に世界33カ国で出版、ウォルト・ディズニーによる映画化も決まるなど、鳴り物入りの新刊になっている。

 物語の主人公は17歳の少女カッシア。職業を選ぶ自由も恋愛の自由もなく、全てが管理された「ソサエティ」で生活するカッシアは、ソサエティによって決められた婚約者の少年ザンダーと、謎を秘めた別の少年カイとの間で揺れながらソサエティに疑問を持っていく。

 ディストピア小説というだけではなく、カッシアがソサエティに管理されない愛情に目覚めていく純愛小説でもある。高橋さんは「カッシアの成長の物語になっていて、中学生ぐらいから読める小説」と話し、ヤングアダルト(10代後半)をメーンに子供から大人まで楽しめるファンタジーになっている。

 キーワードのように引用されるディラン・トマス(1914~53年)の詩句「優しくなってはいけない」の意味を考えるのも楽しみだ。

 作者のアリー・コンディはアメリカの女性作家。「カッシアの物語」は3部作で構想され、第2部も既に完成。高橋さんは年明けには翻訳に取り掛かる。「ディストピア小説はアメリカでブレークし、長編3部作が多い。アリー・コンディは新人ながらそれに取り組むだけの筆力があるのだと思う」と話している。

 「カッシアの物語」は3日に発行され、ツイッター(http://twitter.com/Cassia_jp)が立ち上がるなど早くも反響を呼んでいる。

 A5変形、486ページ。定価1890円。(武内哲)
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以上引用:十勝毎日新聞・帯広めーる 2011年11月05日の記事
http://www.tokachimail.com/obihiro/
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by hombetu | 2011-11-21 11:01 | 帯広市の様子 | Comments(0)