広尾で特定外来生物のセイヨウオオマルハナバチ

 8月17日(木)、 特定外来生物のセイヨウオオマルハナバチ が、広尾で初めて発見されました。
 セイヨウオオマルハナバチは、1990年代初めから輸入され、ミツバチよりひと回り大きく、胸、腹に黄と黒のしま模様、尻部分が白いのが特徴。繁殖力が強く、在来種を巣から追い出し、授粉を助けず花の基部に穴を開けて蜜(みつ)を吸う習性(盗蜜)もある。
 在来種と植物との共生関係を崩す恐れがあるとして環境省は、特定外来生物に追加指定した経過がある。

 十勝毎日新聞が、 「広尾で特定外来生物のセイヨウオオマルハナバチ初確認」 と伝えています。
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【広尾】 特定外来生物のセイヨウオオマルハナバチが17日、町内で初めて確認された。管内では17市町村目。国内最大級のオオバナノエンレイソウの群生地として知られる、シーサイドパーク広尾の生態系への影響も懸念される。

シーサイドパーク 影響懸念
 セイヨウオオマルハナバチについては、各地で民間ボランティアなどが駆除活動に取り組んでいるが、広く分布していることがうかがえる。

 広尾では17日夕、町並木通西1丁目の国道336号沿いの花壇で、3匹のセイヨウオオマルハナバチが日本固有のオオマルハナバチを追い払い、花に取り付く光景が見られた。環境省上士幌自然保護官事務所によると、この時期に飛ぶのは働きバチで、既に昨年以前から女王バチが町内で越冬した可能性がある。

 広尾は日高山脈襟裳国定公園に隣接し、貴重な自然が残る上、シーサイドパーク広尾は野草の宝庫。同パークの自然環境を研究する北大大学院の大原雅教授は「パーク内のカタクリは、在来のオオマルハナバチが受粉を手伝っている。在来マルハナとセイヨウの遺伝交雑も懸念される」と話す。

 十勝総合振興局によると、セイヨウオオマルハナバチは4月下旬から5月上旬にかけて飛び回る女王バチの駆除が最も効果的だが、働きバチの捕獲も一定の効果はあるという。 同局環境生活課は「刺す可能性があるので、捕獲する場合は革手袋をして捕虫網を使ってほしい」としている。問い合わせは同課(0155・26・9031)へ。(長田純一)

<セイヨウオオマルハナバチ>
 ヨーロッパ原産の外来種。日本固有種を駆逐する恐れがある上、植物の受粉にも悪影響を与えるとされている。体長は1~2センチ程度。黄色、黒、白のしま模様で、肩、腹が黄色、尻が白いのが特徴。日本では2006年、外来生物法による特定外来生物に指定されている。
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース2011年08月19日の記事
http://www.tokachimail.com/makubetsu/

下写真:盗蜜するセイヨウオオマルハナバチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Bumblebee_October_2007-3a.jpg

参考:セイヨウオオマルハナバチb0171771_21285254.jpg
 セイヨウオオマルハナバチ(Bombus terrestris)は、昆虫綱・ハチ目(膜翅目)・ミツバチ科に分類されるマルハナバチの一種。ヨーロッパ原産で、日本には外来種として野外に定着している。

外来種問題 [編集]
導入 [編集]
 セイヨウオオマルハナバチは1980年代にオランダとベルギーで周年飼育法が確立され、農作物の花粉媒介昆虫として世界中で利用されている[5]。 日本では1991年に静岡県農業試験場で初めて導入された。温室トマトの受粉に用いるため原産国であるオランダやベルギーから人工増殖コロニーが1992年頃から本格的に大量に輸入され始めた[3]。セイヨウオオマルハナバチの導入によって、労力のかかる植物ホルモン剤処理を行わずに簡単にトマトの結実が可能となり、トマト生産の効率化に大きく貢献した[6]。また、それまで授粉昆虫として利用されてきたミツバチとは異なり、本種は花蜜を分泌しない花でも効率的に訪花する[4]。その結果、全国で利用されるようになり、2004 年には年間を通して約70000 コロニーが流通するようになった[4]。

 セイヨウオオマルハナバチを導入した温室では、換気のために地上近くが開放されており、本種が自由に出入りできる状況にあった[3]。マルハナバチはある程度コロニーが成長すると、新女王バチと雄バチが巣から離れて新たなコロニーを形成するため、容易に野外へ分散してしまう[3]。現在ではトマトの栽培地からかなり距離の離れた山地でも本種が目撃されている。最初の野外への定着記録は、1996年の北海道門別町の民家の床下で巣が確認されたことである[5]。現在は日本では北海道に定着しており、2007年までに27都道府県で目撃されている[1]。大雪山などの原生的な環境でも発見されている[1]。

影響 [編集]
 本種の特徴的な習性である花筒が長い花に穴を開ける盗蜜行動は、花の雌雄生殖器官に触れることなく蜜を採取する(つまり花粉がハチの体につくことがない)ため、本来はハチなど昆虫類に送受粉を依存する野生植物の繁殖が阻害される悪影響が懸念される[3]。盗蜜行動が植物の種子生産量を低下させることは、エゾエンゴサクなどで実証されている[4]。また、野生の植物だけでなく、観賞用に栽培されるリンドウでも、盗蜜によって花が傷つき商品価値が低下する農業被害が報告されている[4]。オーストラリアのタスマニア島では年間30kmという驚異的な速さで分布域を拡大させ、21科66種の在来植物から採餌している[7]。

 植物への影響のほかにセイヨウオオマルハナバチによって在来のマルハナバチ類自体が駆逐される危険性もある。飼育下では、在来マルハナバチの巣の近くに本種の女王を送り込むと必ずその巣に侵入して、ときには在来マルハナバチの女王を刺し殺して巣を乗っ取ることが報告されている[3]。原産地のヨーロッパでも本種が他のハチ類を競争排除して分布を拡大させていることが示唆されている[3]。

 オオマルハナバチやクロマルハナバチ、エゾオオマルハナバチとの間に雑種が生じることによる遺伝子汚染の問題も指摘されている[3]。1996 年にカナダで開催された国際昆虫学会において、セイヨウオオマルハナバチと在来種のエゾオオマルハナバチとの間で雑種が産出されるとの発表が最初の報告であるが、その後の追試験では雑種は産出されていない[4]。しかし、交尾を行うことは確認されており、異種間交配により在来種はメスを産むことができなくなるため、本種は事実上は在来種の不妊化を招くことになる[4]。

 さらには、輸入されたセイヨウオオマルハナバチからマルハナバチ類だけに体内寄生するマルハナバチポリプダニが発見されており、在来のマルハナバチ類に病害をもたらす可能性がある[8]。ダニ以外にも微胞子虫やセンチュウなどの寄生動物が本種とともに侵入することも考えられる[8]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%83%90%E3%83%81
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by hombetu | 2011-08-24 21:26 | 十勝の町や村の様子 | Comments(0)