安愚楽牧場、預託農家に不安

 8月15日(月)、東京商工リサーチによると、東京地裁に民事再生法の適用を申請していた 安愚楽牧場の負債総額は4330億円 だったことがわかりました。
 再生計画では、畜産事業に関しては、牧場ごとに土地や建物、和牛などを一括して売却する予定で、足寄町では預託農家に不安が広がっています。

 十勝毎日新聞が、 「安愚楽牧場の預託料は…対策組織の動き」 と伝えています。
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 【十勝】 黒毛和牛生産の「安愚楽牧場」(本社・栃木県)が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、十勝管内でも関係する農家に不安が広がっている。道農政部によると、管内の契約預託牧場は約50戸に上る。直営牧場を抱える自治体では対策を模索しているほか、今後、被害農家が連携して組織を立ち上げる動きも出てきそうだ。

 「この先どうなるのか…」

 「民事再生は可能か」


 10日午後、足寄町内で開かれた預託農家6戸の会合では不安の声が上がった。240頭を預かる農家は粗飼料を自前で賄っているが、「今週中に餌が底を突く農家もいる」と心配する。

 直営牧場のある足寄町では14戸の預託農家で約2500頭を飼養、JAあしょろ管理の町営大規模草地に約550頭が預けられている。直営牧場では3000頭が飼われ、27人が雇用されている。

 会社側から同日、「9日以降の預託料は数日分支払う」という内容の文書が町内の預託農家に送付された。240頭を預かる農家は「9日以降の預託料5日分は数日中に払うと言うが本当に資金は回るのか。9日以前の分は債権になると言われ支払われないと感じた」と漏らした。

 同じく直営牧場がある浦幌町には、預託農家が11戸あり、総飼養頭数は約3900頭と町内全体(3月末で7867頭)の半数に及ぶ。JAうらほろは育成牧場で預託農家の牛を預かっており、今後の動向に気をもむ。町、JA、農業委員会、改良普及センターなどは11日、連絡会議を開いて情報共有を図る。

 JAうらほろの関係者は「安愚楽は個々の農家と契約して事業を行っている。農家個々の立場は弱く、連携することが必要」と語る。

 全国各地では出資者の弁護団立ち上げの動きが起きており、管内の関係者は「被害農家の組織を立ち上げる必要がある」とする。12日にはJA道中央会が札幌市内で対策会議を開催するが、被害農家の組織立ち上げも議題に上がる可能性がある。

 一方、同社は和牛オーナーに対する返還金について、和牛を順次売却して得られた資金を充てる方針。これに対し管内のあるJA幹部は「預託の牛はどうなるのか。もし市場で売られたら相場が大変なことになるのでは」と市場価格への悪影響を懸念する。

 十勝管内は直営が3牧場(音更、浦幌、足寄)、預託牧場は約50カ所。十勝毎日新聞社の取材では、同社関係の牧場があるのは9JA管内(うらほろ、あしょろ、十勝清水町、帯広かわにし、さつない、上士幌町、大樹町、中札内村、本別町)となっている。JA道中央会のまとめでは当初11JA管内に牧場があるとされたが、帯広大正、幕別町、忠類の3JAの管内にはなかった。
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以上引用:十勝毎日新聞社ニュース2011年08月11日の記事
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=9204

参考:安愚楽牧場
 株式会社安愚楽牧場(あぐらぼくじょう)は栃木県那須塩原市に本社をおく畜産会社。
概要 [編集]
 栃木県、北海道、宮崎県などで40ヶ所の牧場を運営し、黒毛和牛をはじめとする肉牛15万頭を飼育している。同社の特徴としてオーナー制度を実施している点があげられる。
 商号は明治初期に「胡坐鍋」とよばれた牛鍋をたのしむ庶民のすがたをえがいた仮名垣魯文による小説『安愚楽鍋』からとられている。(略)
経営破綻 [編集]
 2011年8月9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、事実上経営破綻した。経営悪化の要因として、東京電力福島第一原発事故による契約解除の増加や和牛の価格下落を挙げている。東電の過失割合は大きいとして、東電に損害賠償を請求する考えを示した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%84%9A%E6%A5%BD%E7%89%A7%E5%A0%B
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by hombetu | 2011-08-17 07:13 | 十勝の町や村の様子 | Comments(0)