特急スーパーおおぞら、トンネルで火災事故

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帯広駅に停車中の特急スーパーおおぞら

 5月27日(金)、JR石勝線の占冠-新夕張間の 第1ニニウトンネル 内で釧路発札幌行きの6両編成・特急スーパーおおぞら14号で、車両火災 が起きました。 この事故で死者はなかったものの、40人がで帯広厚生病院などに運ばれました。
 なお、火災は9時間以上続き、6両の全車が焼け焦げてしまいました。
 「スーパーおおぞら14号」はディーゼル車で編成され、部品の脱落が脱線を引き起こし、その結果車両火災発生したと考えられます。
 現場ではトンネル入り口の約600m手前のポイント切り替え付近からレール中央の枕木に車輪がこすれたとみられる跡が残っていました。

 さて、新聞やテレビでは報道されていませんが、火災事故が第1ニニウトンネル(延長685m)を通過して次の 新登川トンネル (延長5,825m)まで進んでから発生した場合、さらに大きな被害が出たことが予想されます。
 新登川トンネルは、石勝線で最長で、乗客は数キロメートルにわたり暗黒と煙の中をトンネルから脱出しなければならなかったからです。事故の発生時間が深夜であり、一酸化炭素中毒などの被害がもっと増えた可能性があります。
 今回の脱線・火災事故は、長いトンネルが多い石勝線での安全運行の徹底について、警鐘を鳴らしているのではないでしょうか。

 十勝毎日新聞が、「特急がトンネルで火災」と、詳細を伝えています。

【占冠・帯広】 27日午後9時55分ごろ、JR石勝線占冠-新夕張間の第1ニニウトンネル(上川管内占冠村ニニウ、延長685メートル)内で、釧路発札幌行きの特急スーパーおおぞら14号が車両火災を起こし、緊急停止した。乗客約240人は、トンネル外に徒歩で避難した。40人が煙を吸い一酸化炭素中毒の症状を訴えるなどで帯広厚生病院などに搬送されたが、いずれも軽症とみられる。28日午前10時すぎには車内も含めトンネル内に取り残された人がいないことが確認された。後ろから2両目が脱線しており、道警と国土交通省が事故の原因を調べている。この事故の影響で、釧路-札幌間の特急列車20本が運休した。

 JR北海道によると、列車は6両編成で、3号車の乗務員が走行中の異音に気付き、列車を緊急停止させた。その時点で煙は確認されなかったが、先頭の6号車を点検して3号車に戻った時点で車内に白煙がでていた、という。
 乗客は乗務員の誘導で先頭車両に移動、非常用ドアコックで扉を開け車外に降り、煙が充満している真っ暗のトンネル内を歩いて列車の進行方向側(新夕張側)に避難した。全車両が燃え、28日午前7時36分に鎮火した。

 トンネルの東側には、列車が脱線したとみられる跡が数百メートルにわたって、コンクリート製の枕木などに残っている。国土交通省運輸安全委員会は調査官ら4人を派遣、28日午後、現地に入り、事故原因などの調査を開始した。

-略-

以上引用:十勝毎日新聞 - 2011/05/28 14:28
http://www.tokachi.co.jp/news/201105/20110528-0009323.php

地図赤☆印:JR石勝線第1ニニウトンネル    橙☆印:新登川トンネル


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by hombetu | 2011-05-29 05:39 | 十勝の町や村の様子 | Comments(0)