義経の里本別公園周辺の自然環境や史跡に詳しい新津和一さんと、公園内の神居山で遊歩道を修復してきた菅野明さんが、ボランティア組織
「森と川の舎」を立ち上げました。活動に賛同する町民有志8人とともに一帯で散策ガイドを務め、豊かな自然と史跡に恵まれた周辺の魅力を広く伝える。5月2日(日)から活動を始めます。
神居山と諏訪山、義経山を含む同公園一帯と周辺は、化石を含んだ太古の地層が広がり、希少種の植物なども確認されています。周辺の山々には至る所に歌碑や記念碑、石像、神社などが建立されているほか、本別の義経伝説やアイヌ伝説にも縁が深い地として知られている。
新津さんは長年、同公園周辺で海洋生物の化石探しや動植物の観察、歌碑などの史跡を独自に研究し、菅野さんは2007年から仲間とともにボランティアで神居山の遊歩道修復に取り組んできました。
活動開始に向け、案内人を務めるメンバーは町歴史民俗資料館などの協力で、周辺の草木や史跡に関する資料をまとめ、散策路の下見なども続けている。「この地はまさに歴史と文化、自然が融合している。魅力を知ってもらえるよう頑張りたい」と新津さん。菅野さんも「草木のにおいなど、日常にある自然の素晴らしさも伝えることができれば」と張り切っている。