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帯広のちらしは、寿司ではない?

問題.帯広には、お寿司ではない「ちらし」があります。では、どんな料理でしょう…。

①フランス料理の「ちらし」   ②ロシア料理の「ちらし」   ③中華料理の「ちらし」

以前、日本テレビの番組「秘密のケンミンSHOW」で、帯広の「ちらし」は、お寿司やさんにはない!!と衝撃的な(?)放映がありました。因みに、東京で言う「お寿司」は、帯広では「生寿司」と言うことが多いとの司会者の説明でした。そう言われると、そうでしたね…。
私(ブログの制作者)も、興味を持って、そのお店に行って見ました。私が乗ったタクシーの運転手さんは、詳しいことを知らないそうで、近くの人に聞きながら行きました。
地図の上のマーク(北)の所が目的のお店です。



着いたお店は、大衆中華料理店「あじ福」東店(帯広市東4条南7丁目)です。「あじ福」は、みなみ野店(同市南の森東2 地図の下のマーク)もあります。
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答え…そうです、中華料理屋さんで食べる③中華料理の「ちらし」つまり「中華ちらし」です。
食事を一緒にしたタクシーの運転手さんが持つメニューの中ほどに、「中華ちらし」800円と見えるでしょうか。
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出てきた「中華ちらし」は、スープとお新香つきです。ハクサイやタマネギ、モヤシなど数種類の野菜と豚肉の細切りを油でいため、いり卵と合わせてご飯に掛けます。いわゆる、中華独特のあんかけではなく、砂糖やしょうなどを使った和風風味でした。
運転手さんの話では、「中華ちらし」という名前に特別気付いていなかっただけで、何度か食べたことはあるそうでした。帯広では、中華料理店でよくメニューに入っているようです。
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テレビの放送があったので、東京でも話題になったことを話すと、厨房でお料理をしていた店長のお嬢さんが出てきて、詳しくお話をしてくださいました。忙しい仕事の合間を、気軽に応対してくださいました。
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「あじ福」の池田直彦店長が、市内の料理店「割烹松竹」で働いていたとき、従業員が食べる賄い飯として余った素材で作ったのがきっかけで、厨房内の人気料理となりました。その後、来店するお客さんにも提供するようになったそうです。中華料理ではあっても、「ちらし寿司」のように、特に盛り付けの色彩と食材に配慮しているそうです。
1971年4月に割烹松竹が火災に遭い、一時閉店した際、池田店長は独立して「あじ福」を開きました。池田さんだけでなく、割烹松竹から独立した料理人がそれぞれのお店で、「中華ちらし」をメニューに加えました。つまり、「中華ちらし」を提供する店の多くは割烹松竹を“源流”としているわけです。
北の十勝の人々の工夫と努力に、感心しました。
by hombetu | 2009-10-24 19:27 | 本別町の様子 | Comments(0)
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